2019年も残りあとちょっとですね。
年頭から「ワイもうフランケンまで何の予定もないわ暇すぎる」→「おばあちゃん、さっきレミゼのチケット取ってたでしょ」とかいう一連の流れを500回くらいやって遊んでたけど気づいたら今日大晦日でフランケンまであと1週間そこらだったわ(^ω^)
おたく界隈は今年も様々な事件がありましたね。ぼうぼうのじゅうじゅう(トミー)
わたし的に大爆笑だったのは東宝ちゃんが一般のお客さんを煽って燃えてまとめサイトにまとめられるとかいう炎上若俳みたいな体を張った自爆を見せてくれたことですね。
あと某演出家の失言が燃えて「前伸び上がり」とかいう謎の造語で応戦してきて返り討ちにあってたことですね。
こういうの見ると関係者席がなんでいつもマナー悪いのかがよくわかるし、こういう方々が最近のふざけてるとしか思えないクソみたいな劇場作ってんだろと思う(^ω^)
時代はどんどん変わっていってるのに現場は変わらずいつまでもいつまでもアップデートされない保っ守保守の保守。保守保守の身の能力者か。
ユリイカのアイドル特集の松澤くれはさんの寄稿で「.5っぽいもの」で儲けようとするプロデューサーの話が出てきたんですが、確かにそれっぽいものを作る製作会社が増えましたよね。
わたしはそんなに.5見る方じゃないんですが.5には.5の絶対的なメソッドとかノウハウみたいなものが存在するので、そんな軽い気持ちで慣れてない製作が手出すと火傷するぞと傍観してるんだけど、案の定劇評や現場の様子聞くと、察し(^ω^)ってかんじだよね。
.5の作品増えたけど「原作があるから楽」とか「それっぽいコスプレさしてそれっぽく振る舞ってればオッケー」とかそんなことは絶対ないと思う。あと.5ブームに乗じてそれっぽい現代劇じゃない架空の冒険譚やファンタジーみたいな作品は大体滑ってるから難しいんだなと思う(たぶん新感線みたいなのやりたいんだろうな)
ここ数年の界隈見てて思うのは、おたくが知性を持ち始めたなということです。
チケ取りはどんどん頭脳戦・情報戦になり、おたくの徹底した管理能力が問われ(ゆえに、ゆるふわ勢がどんどん脱落してく)
おたく同士のネットワークが広がり、情報共有がすごい。
あと、どこかしらで何かしら誰かしらが炎上すると、何せ今やおたくの方が知恵や語彙を持ってるので公式より大体おたくの言ってることのほうが筋通ってたり(ご理解ください、受け入れてくださいVS超圧倒的ド正論)
何より虚無舞台やクソみたいな製作に対して虚無だ、クソだ、おかしいやろとおたくが声をあげて言えるようになったことではないでしょうか。おたく虚無舞台に慣らされすぎて死線を乗り越えてきた調査兵団面構えが違うみたいなとこあったけど最近ようやく虚無を自覚したよな。
情報はすぐに拡散され悪評は(もちろん良い評判も)ソッコーで広まる(というか、広めてるといったほうが正しいな)
なので、アンケなんか誰も読んでねえよwとか円盤じゃロスは埋められねえよ劇場来いやグズ野郎(なお円盤は出さないしチケもない)とか煽られんだよ(^ω^)完全になめられてんなあ!
これだけ作品が乱立してると、良きものと悪しきものの差は顕著で、おたくもいろんな作品や現場を見て俯瞰の目を持てるようになった気がする。この現場がどうなのかっていうのはよその現場を知ってから初めてわかるものなので、単純におたくの中でそういう機会や選択肢が増えたんだろうなと思っている。比較対象がなければ良し悪しはわからないものだ。
地雷を見極めるには現場数こなさないとやっぱりわからない。
選択肢がたくさんあるのなら、そりゃあより良い方に、楽な方に、観客は流れるよね。
数年前より観客の目はずっとずっとシビアになったと思う。
いや、おたくはもう上質な現場を知ってるんだから、それ以上のクオリティのもの作ってくれないとそりゃあ爆死するでしょ
中の人たち、おもしろい舞台、売れてる舞台見たことないのかな?新しい理にかなったシステム作れる人いないのかな?そもそも知識やノウハウがないのかなって心配になるときがある。
前に友達とやばい作品の見分け方みたいな話したとき大体一致してておもしろかったwww
・公式が機能してない
・公式アカウントの日本語がおかしかったり、変な絵文字や顔文字をやたら使う
・呑み会の写真ばかり上がる
・最高の作品、最高のカンパニー、みんな仲良しの押し売り
・問い合わせの回答が遅い、必要な情報をくれない
・そもそも問い合わせ窓口がない
・いつもSNSマメな俳優が全然呟かない(orどこか他人行儀になる)
・馴れ合いや内輪盛り上がりがすごい
・スタッフや役者が愚痴(っぽいこと)を呟いてる
など。
公式の中の人やプロデューサーがでしゃばってやばいとこは大体やばい。ファンが役者を映す鏡なら、スタッフ役者も作品を映す鏡ですね。
あなた方の一挙手一投足をファンは確実に見ています。この作品、この現場やばいなっていうのは公演始まる前からすでに伝わってくる。
あと、こういう構図の呑み会の写真があがるとこは大体やばいってのがめっちゃそれなー!!!!ってかんじでわろた(伝われ)
書籍も映画も音楽も電子データで入手できて、スマホやPC1個あればおうちで楽しめちゃうこのご時世に何周も何周も遅れて演劇界はずっとアナログで(そこが良いとこでもあるし悪いとこでもある)チケット売った後のことは全部観客に丸投げ。
手元に何も残らない時間や空間を売るこの業界は信頼と先行投資だけで成り立っているので、もはやサービス業なんだよね。
もちろん、公式サイドはアップデートされるべき、入れ替わっていくべきだと思うんだけど、わたしは観客も入れ替わっていくべきだと思うんですよ。離れることも降りることも悪いことじゃない。観客もいつまでも同じメンバーではいけないと思うし。古参が苦労して長きに渡って支えてきたことを今度は新規が替わるべきだし。
いつまでも中も外も人が変わらない現場はいつかきっと立ち行かなくなるときが来る。
そろそろ売る側も、消費する側も変わっていくべきところまで来てるんでしょうね。
先立っての劇団朱雀復活公演で座長の早乙女太一さんが「みなさんもお仕事がんばってくださーい!!!!!」言いながら自らの手で幕引きするの「アァァァがんばりますェエエエエェァァァァアイェア!!!!!!!!」ってうちらチンパンジーになるだけだしめっちゃ元気出るし最高だなって思いました。
「観客に伝えたいことはない(観客が求めてるものは人それぞれだから)でも自分がそうであるように、舞台を見てちょっとでも元気になってくれたらそれでいい」というご自身の言葉通り、また彼自身がそれを実行できる人でもあるからこそ、わたしたちはその時間、空間に価値を見出だすことができる。
そうだよなあ、楽しいから、元気になりたいから行くんだよなあ。なんだか、初心に返れました。気づかせてくれてありがとう太一さん。
これからも自分にとっての演劇はそういう存在であってほしいと思います。
作り手の思いは良いことも悪いことも観客にきちんと届いています。
自分があんまり舞台行かなくなった分、たまに両親にチケを送ったり一緒に行ったりしてるんですが、よかった楽しかったまた行きたいなどとはしゃいでるのを見ると、こうやって贔屓目ゼロの人間が純粋に楽しんでくれるような作品や人におすすめできる作品を今後もお願いしたいです。
…という内容を大晦日に書いてたんだけど、書き終わりませんでした(^ω^)
みなさんと、みなさんの推しさんがこれからも元気に楽しく健やかに過ごせますように。
今年もよろしくお願い致します。
これは東海道新幹線のコンコース内限定で売ってるおいしいゆかり
とてもおいしいゆかり