かのコレ

キャスト発表されたときだけ元気になる茶の間

いち観客の目線

類友っていうけれど、おたくの周りにはおたくが集まるもので。集まって口を開くとみんな推しや演劇界の行く末を心配してて。

うちの推し大丈夫かよ…あそこの製作大丈夫かよ…みたいな。

いやおまえらどこ目線の人やねんwww残してきた明日やらんといけない山積みの仕事の心配しろよておもうんだけどさ。みんな、推しのことや舞台が好きだからさ。

推しには息の長い役者でいてほしいし、良い仕事してほしいし、自分も良い作品見たいし、趣味を楽しみたいし

でも

役者や製作の人のSNSを見てると「ん???」って思うことが多くて、ほんとにあちら側の人とわたし達客側って一生わかり合うことができないんだなと毎回思います。

そうでなければその業界で働けないんでしょうけど、アクが強い…というか、変わった人が多いな、ふつうの感覚じゃないなと思うことが多いですね。

 

席が埋まらないのをなんで客のせいにするんだろ

いや、物理的な理由は客が少ないからなんだけどそういうことじゃなくてだな

単純に

あなた方の作品に魅力がないからでは…

役者に集客がないからでは…

ファンへの対応が悪いのでは…

足を運んでもらって楽しく見てもらえるような営業努力が足りないのでは…

そもそも物理的に来れない理由があるのでは…(場所や公演期間や開演時間が悪いとかそういうの)

おんなじようなのばっかりでファンも飽きてきてるのでは…

ていうか宣伝下手すぎない???

あと

最近炎上しませんでした?

最近失言しませんでした?

最近結婚報告しませんでした?

 

 

役者だけのせいじゃないよ

役者本人じゃなくて製作会社や演出家があれな場合もあるよ(^ω^)

なんで客を煽ってくるの?

自分の仕事関係の人とか友達や家族に対してそんな嫌な言い方する?しないよね?

なんで客にはして良いのかな?

こういうことされたら、言われたらファンは悲しむ、嫌な気持ちになるってのが想像もつかないんでしょうねえ。

 

お客さんは当たり前に入るものではないし簡単に離れていくものだと思います。

あとものすごく素直で単純で飽きっぽくて手のひら返しは稲妻より早いです。

 

そもそも観劇人口ってものすごく少ないので、まず観客自体の母数が少ないわけで劇場までわざわざ来てくれる人の方がめずらしいのだよ。

スーパー閉鎖的な世界でその中でも複数回通う人なんてほんとレアなのでは。何千、何万払っておんなじ演目何回も見るなんてそんなんほぼ、頭のおかしい人だけです(含自分)

そんな数少ない観客を、劇場も稽古場も足りなくなるくらいのたくさんの興行で取り合うわけだからそりゃ客もばらけるよ。

今ってさ、間髪いれずに公演打つじゃないですか。打てば打つほど赤字になるのだからすぐ次の公演打って回収しないといけないんだろうけども。(制作費の話聞いてびっくりしました。みんなそれ利益出てんのwwwwww)

そりゃこんだけ作品あったらお客さんだって作品選ぶよね。楽しいやつ見たいじゃんね。

 

 

ここ最近役者や製作のSNSの発言で、「えっ」と思ったのが

プレゼントとか花入れるよりも、1人で10回通うよりも、友達つれてきてほしい

みたいな呟き。

そりゃあ、そちら側の人間はそう思うでしょうね!!!

でも1人で10回通う客よりも1回通う客を10人つれてくるほうがよっぽど大変だと思いますよ。

まず演劇に興味ある人がいないんだわ。

業界に従事してる人は周りが関係者しかいないからわからんのだと思うけど、一般人は演劇とかほんと興味ないですよ。趣味は観劇です!って言うと「えっ」て反応されるし、四季と宝塚しか知らないよ。

ていうか人に勧められるような作品じゃないから友達なんかつれてこれないよぉ(>_<)

まあ作品つくってる側はおもしろい作品です!!最高です!!見てほしいです!!ってなるだろうけど、何も知らない友達つれていくのは相手に申し訳なく思ってしまう。

 たとえタダだったとしても2時間うんこみたいな作品見させられるのって拷問以外の何者でもないよね。

そもそもうちらにとっては日常でも2時間も3時間も座り心地の悪い椅子に座らされ閉鎖的空間に監禁されて静かに座ってないとけない状況自体が普通はありえないからね?

わたしも、友達の友達(つまり自分から見たら他人)の芸人のライブに付き合いで行ったときにあまりにつまらんくて苦痛だったことがあるから。

たとえタダでも、興味ないものやつまらんものに時間を費やすのはほんとに苦痛だと思う。

あとtwitterでこの前ちょっと話題になってた小劇場の身内感が苦手みたいなやつ。

 それ、わかるー!!そもそも演劇自体の敷居が高いのに(実際は高くないけど大抵の人がそう思っている)そういう閉鎖的なとこがまた一見さんを遠ざけてしまうみたいなとこあると思うんだよね。

舞台見に行くようになってけっこう経つけどあの光景はやっぱり独特だなって思ってる。

 

あと、花やプレ入れるような人はそもそも複数回通うような熱心なファンばかりだし

おたくはとにかく良さをアピールしたがる人種だからほんとに良いと思ったものは何も言わずともお仲間にめっちゃ勧めてると思うよ。

 

あと「ボランティアでやってるわけではない」という某製作の言葉。

お客さんだってボランティアじゃねえわ(^ω^)

何だと思ってんだよ

 

 

20人のファンっていう理論があってね(出展:自分)

ファンのあり方っていろいろあるけど、とりあえずファンです!って公言する人が20人いたとする

俳優さん的にはファンは平等だって言うだろうけど

 

黙って全通が1人

できる範囲で複数回通ってくれるのが2人

1回見に来てくれるのが2人

Twitterで推しにリプしてふぁぼって画像保存して行けないけど念飛ばして尊いって言ってるだけが15人です

※実際は上から0.5、2、2.5くらいかと思う

 

ファンの母数は変わっても割合は大体こんなもんです。

圧倒的に女性ファンが多いこの界隈はやはり女性アイドルやグラドルの子はファン心理をよくわかってくれてるなあって思う。

 

現場来ないやつはファンじゃない理論はめっちゃわかるし、完全にその通りなのだけど通わない人の方が圧倒的に多いと思うのよ。

いつどこで公演打とうと、どんだけ劇場に見に来てねっていわれようと、たぶんその人たちは来ない。

そもそもその俳優のことが好きなだけで演劇に興味がないんだよ。 

私は通ってます!!っていう人だって推し以外の舞台見ないじゃん?

 

例えば、だいぶメジャーな趣味だと思われる「映画鑑賞」でも、みなさんの周りに映画見に行ってる人っている?そんないないよね?むしろ稀だよね?

自分の身の回りもそうで「○○見たいんだよね~」って言ってるわりに全然見に行かないんですよ、みんな。

「映画館に見に行かないの?」って聞いてみたら「いや~映画館行ってまで見たいわけでは…」「そのうち地上波でやるし…」

それやで

だから封切り2、3週間で終わっちゃう映画が多いんだよ(^ω^)

これですよ。

民衆は、基本的にお金を出したくないし、時間を割いてまで行きたくないんですよ。

たぶん大部分の人たちの感覚がこれなんですよ。

好きなんだから予定優先してお金使って現場行って当たり前!みたいな感覚の方が特殊なんでしょうね。

 

 だってさー俳優さん自身もお金出してよその舞台見に行こうと思わないでしょ

自腹切って自分でホテルや交通手段手配して地方公演行かないでしょ

なのにうちらには見に来いって言うやん(^ω^)

 

関係者だけどちゃんとお金払って舞台見てます!って言われてもそんなんこの会場にいるお客さんみんなやってることなんですけど。そこドヤられても。

 

民衆は、基本的にお金を出したくないし、時間を割いてまで行きたくないんですよ。

 

わたしが言うことでもないと思いますが、ほんと、通ってくれる客は大事にしたほうがいいと思います。

声が大きい人が目立つのはあたりまえで、静かに消えていく芽のなんと多いことか。

現場に来てほしいというのならば、行きたくなるようにさせてくださいよ。

ファンを続けてもらえるようにしてくださいよ。

 

 

おもしろかった!また見たい!って思えたり、人を誘いたくなったり、実際にリピートしてしまう作品ってやっぱりうちらのような一般人が想像もつかないような労力がかかってるんだと思うんです。

脚本がきちんと練られてたり題材をすごく勉強していたりリスペクトしているし、稽古にも時間割いてる。

お客さんを大事にするし、感謝を忘れない。

媚び売ってこないし、おしつけがましくない。

どんなに売れてる団体でもコンスタントに良い作品を作り続けるのって大変だと思う。さらに、それが興行的に成功することってほんと難しいと思う。

でも人から時間(とお金)をもらうってそういうことだと思うので。

だから、こんな良いものを見せてくれてありがとうってなる。こちらもそういう作品や役者にお金を払いたい。作り手が思ってる以上にそういうのは観客に伝わってるよ。

見下されてるな、足元見られてるなっていうのも同じくらい伝わってる。

りさ子のガチ恋俳優沼のりさ子の台詞を借りるなら「ファンの好きって気持ちなめないで」

やいやい言わなくても良い作品ってちゃんと埋まってるんだわ。

良い作品には労力がかかっているのだと思う。誠実さがある。そこはあんまりチケ代とか制作費とか作品の規模とか関係ない。万越えでうんこみたいな作品も見たことあるし、小劇場界隈にも良い作品たくさんあるよ。

 

 ファンって作品や役者を写す鏡だと思う。

社交的で人あたりが良い人には人なつっこくていつもにこにこしてるファンが多いし

独特な世界観を持ってる人にはちょっと変わったファンが多いし

攻撃的な人には攻撃的なファンが多い。

あくまで比率の話で、どこにでもおかしな人はいるけれど、母数が変わればその割合も増えるけど、基本的に良い作品、良い役者には良い客がついてると思う。形はどうあれプライドをもって仕事をしてお客さんのこと尊敬して大事にできてる人たちだと思う。

わりとその役者や作品見るとファン層がわかったりするよね。

(いや、どこにでもちょっと「エッ…」てタイプのおかしいファンがいるのもわかりますよ)

 

 消費者がいないとエンタメ業界は廃れていきます。でも、趣味は自分が幸せに満たされるためのものです。

優先順位も人によってちがうしね。趣味、お金、時間、家族、仕事、人間関係…その人なりの大事なものがある。

でもそんないろいろ大事なものがある中でわざわざ時間割いてお金払って行きたくなるような作品や推しに出会えた人は幸せだと思う。そして、そういうふうに思えるものにわたしはお金を払いたい。

趣味は楽しむためのものだと思います。自分が楽しめることを大事にしたいです。

じゃあ、役者や製作が大事にするべきなのは何なんでしょうね。