浦井健治ゴリ推し芸人の2人が矢田ジャーノンを見てきた話。
丸々とした浦井先生(丸井先生)が「(ポ)チャーリィ・ゴードンれす(^^)!」ってやってたのは何年前だったか。
菊田賞も取った彼の代表作だ。
そんな丸井先生に替わって主役を努めるのは最近怒濤の進撃をみせる矢田悠祐。
ほかの舞台で何度か彼を見たことがあったので、できる子なのは知ってたけど、正直、えぇぇぇえ?矢田先生アルジャーノンやるのぉ???浦井がやったやつ????矢田がぁぁぁ?うまいけど???でも矢田でしょ???(オギーが必死に「キャスティングしたの僕じゃないから!」って弁明してるFB見ながら)くらいの気持ちだったんだけど。
客席で
「浦井クオリティってプライベートブランドみたいなとこあるじゃん?」
「浦井ベートブランド」
「エリザベートみたく言うなwww」
とか遊んでるうちに開演
浦井ベートブランド…www(気に入ってるやつ)
もうね冒頭「かーしこーくー」で泣いてる婆(早)
おまえ無邪気にそんなこと言ってっけどあと1時間後くらいに絶望見んだからなって思ったら泣けて泣けてしょうがない。
※ラハジャマティの話を始めたらアルジャーノン的死亡フラグみたいなとこある
やめてー!ラハジャマティの話やめて!
知識を得るごとに舞台を時計回りにくるくる動いて成長していくチャーリィと対照的に半時計回りに動くアルジャーノン。やがてチャーリィもアルジャーノンと同じルートを回り出すようになる。
アリス役の水夏希さんがまあ可愛い。
「水かわいい」
「水くっそかわいい」
「水のタイトスカートになりたい」
ってずっと言ってた
「水にはミモレ丈ですが、うちらあれ履いたらロングスカートですwww」
「ちょっとまってwwwなんかフランケンでもそんなのあったよねwww」
「小西にはロングコートですが中川にはロングロングコートです」
「じゃあ小西が中川のコート着たらミモレ丈だぬ(^ω^)」
ミモレ小西(^ω^)
なんかさ、アルジャーノン前回も見てるけどこんなに辛い話だったっけ!?
パン屋のくだりとかこんな辛かったっけ!?
らっちがかわいくめくばせしてチップGETだぜ!バチコーン!みたいな話じゃなかったっけ?????
辛い
辛すぎる
なんだこれ
なんか自分も年齢を重ねたからか、先生とかチャーリィのご両親とかの方に感情移入してしまってつらすぎる。
片想いしてるときが1番楽しいのは、相手の良い部分しか見えてないから。
好きな人のことを知りたいと思うのは当然だけど付き合いが長くなり、悪い面が見えてくるといかに自分が相手の一部分だけしか見えてなかったかに気づいたりする。知りすぎない方が幸せだったなと思ったりもする。
知性を得ることによって抱えるチャーリィの葛藤はそれに似ている。
知性を得てあんなに辛い想いをしたチャーリィは過去と向き合い、過去の自分を受け入れ、絶望し、悲観し、それでも屈託のない笑顔で「かしこくなったときのことはおぼえてないけどきっとしあわせだったとおもいます」と笑う。
白い服のチャーリィ、白いお花、真っ白なアルジャーノン、自らが辿る運命を暗示するような美しくも哀しいエンディング。
50年も前に書かれた原作だが、作品のテーマや問いかけは色褪せることがない。愛とは何なのか、幸せとは何なのか、そんな普遍的なテーマを優しく、そして厳しくつきつけてくる作品だ。
もう
「矢田の次の予定何?1789?」
「王家だよ!!!!!」
「矢田の次の帝劇の予定何?」
「王家だよ!!!!!」
ってやり取りを帰り道で3回ループしたよね。
いや、ほんと矢田よかったよ。ところどころ浦井を彷彿させるとこもあったりして(そもそも声が似てる)でも前任者とは違う彼なりのチャーリィを作り上げた新生アルジャーノンだったよ。きっといい俳優になる。
彼もまた年齢や経験を重ねてからもう一度この役をやってほしいと思った。