かのコレ

キャスト発表されたときだけ元気になる茶の間

推し、燃ゆ読みました

明けましておめでとうございます!!(1ヶ月前)

 

半年に1回しか更新されないブログですこんにちは

こんなブログでも今でもたまーに読者登録してくださる方や、★つけてくれる方がいてびっくりするし、はてブロちゃんも「そろそろ記事を書いてはどうですかね?www」みたいにいちいち煽ってくるので近況でも書きます!!!

 

前回の記事に「衰えるおたく、もうIQ2」みたいな話書いたんですけど

去年の下半期に見た舞台が

子役のポテンシャルボンバー(ビリーエリオット)→とにかく明るい和樹(ローマの休日)→全集中おじいちゃんの呼吸(生きる)

という、明るめハッピーハッピーミュージカル、復帰明けのおたくをやさしく抱きしめるハートウォーミングな演目が続いていたので2020年はなんだかんだ、ふんわり終わったんですよ

舞台って楽しいじゃんして終わったんですよ

 

で、年明け1発目の作品がスルースだったんですが

 

ホリプロの狂犬(豆柴)

ごりごりの二人芝居

怒濤の台詞の応酬(ミステリー、スリラーあるある)

なんかもうずっと喋ってる

なんかもうずっと喋ってる

 

あーーストプレの呼吸だーーーー

ちゃんと台詞聞かないといけないやつだーーこれーーー(大体の舞台、ちゃんと台詞きかないといけないやつだよ)

 

なんか今まで別になんとも思わなかったけど

舞台だったり映画だったりを見てるときに無意識にやってる「見る、聞く、理解するを同時進行でやる(+後で感想をアウトプットする)」を数時間続けるってこれもう、そういう能力だよ

音なら聞くだけだし、字を読むなら見るだけだけど、動きを捕捉しながら台詞を聞いた上で自己解釈するって瞬時にものすごい情報量を処理してんだな( ˘ω˘ )そこに理解と感情がついてこないとそりゃあ楽しくないだろう。

びっくりするほど内容理解できない、集中できない人を見ると「なんで?」って思ってたけど、いやこれ実はなかなか高度な能力なのでは?と、久々にストプレの呼吸の洗礼を浴びたらふと思いました。

予備校の授業とかに近い感覚なのでは。

機械的に先生の話聞きながら、坂書読みながら、書き写して、理解するみたいな。

この感覚って定期的に使わないとあっというまに衰えていくんだなあ

そしてめちゃめちゃ体力いる(^ω^)

体力の低下めっちゃ感じるのは、前は舞台と映画梯子して帰りにショッピングなどきめこんでたけど今もうどれか1個しか行けなくなりましたね(^ω^)

インドアおたく、外出機会が減り基礎体力が落ちておたくとしてのパフォーマンスもだいぶ低下してるのを実感した年明けでした

 

あと、舞台俳優芝居が上手い(感想がクソ)

 

そんな2021年スタートです(^ω^)

舞台俳優芝居が上手い

 

 

※以下、作品の内容に触れてる箇所があります

 

 

芥川賞受賞した「推し、燃ゆ」を読みました。

うちらが「なんかきもい、辛い、しんどいような気がする」とか感じるまとわりつくような不自由さや気持ち悪さ、だるさを文章にぬめっと落とし込めるすげえ作家さんだよ。読みながらずっと頭のなかで不協和音が鳴ってるかんじ。

プールの授業の様子、あんなふうに表現する作家いる???

推し、燃ゆ

推し、燃ゆ

 

最初タイトル見て、なるほど、(物理的に)推しを燃やすタイプのおたくか(三島由紀夫タイプ)わかる金閣寺(推し)燃やすよなあってなったけどぜんぜんちがいました(^ω^)

(そういう物騒な話じゃないw)

 

タイトルから察するような強火ガッツのひきこもごもの話でもなく、発達障害のメンヘラおたくが閉じられた世界で生き辛さを吐露する話です

あーーーこういう子いるよなーーー

 

 

りさ子のときもそうだったけど、推しを推したことのない人は読んだところでそりゃあ「なるほどわからん」でしょ

推しを推したことある人でも「なるほどわからん」かもしれないよね

 

人には人の推し方があって

愛情のかけ方って100人いたら100通りあって

自分と違う推し方を見たとき、

他人のことなんてどうでもいいはずなのに、なんかもやっとした不快感や嫌悪感を抱いてしまう。気持ち悪って思う。

 

これがいわゆる「そんなの愛じゃない」「本当のファンならこうあるべき」「ファンがみんなこうだと思わないでほしい」の「愛」や「ファン」や「おたく」という概念の殴り合いだと思うんだけど

「推し、燃ゆ」で検索するとサジェストに「茶の間」って出てくるあたり、おたくまじそういうところwww

 

別に推しとファンじゃなくてもいいんだけど

この年齢になってもまだ「親がダメって言うから」とか言ってる同級生を見ると「え」って思うし

それさっさと関係切った方が良くない?みたいな相手とクソみたいな関係をいつまでもズルズル続ける友達見てるとこの子大丈夫かなって思うし

推しの良さを勝手にプレゼンしてくるおたくきめえなwwwって思うし

おまえのことを思ってどうのこうのみたいな余計なお世話はマジでやめとけって思うし

他人の愛の形って、そもそもなんか不快に思ったりするものなのかもしれない

 

わからない、ありえない、共感できない(だからつまらない)じゃなくて

「あーこの人こうなんだ」くらいじゃないと他人の愛の話って読めないんだ

人の感情って全部自分のものにしなくていいと思う

 

主人公のあかりは推しのことをあたしの「背骨」だと言う。背骨は身体の中心、身体を支えるなくてはならないものだ。背骨がなければ立っていられない、生きていけない。

推しはアイドルから人になった。

推しという背骨を失い、二本足で立てなくなったあかりは、這いつくばって骨を拾う。

背骨がなくなったら死ぬと思ってた。

生きていけないと思ってた。

でも、人って案外死なないんだよね。生命力ってすごいんだよね。

愛が死んでも、おたくが概念としての死を迎えても、

しぶとく、ずうずうしく、生きてくんだろう、たぶんこれからも。

推し(金閣寺)燃やした溝口もそうだった。

それでも生きてくんだよな

ところで、燃えて引退した推しは「人になった」けれど、繋がった推しも、それはそれで「人」になるよねえ( ˘ω˘ )

 

 

殺傷能力の低い刃物で生傷をぐりぐりするような作品でした。

作家の目を通すと世界はこういうふうに構築されるんだ

作家すごい(感想がクソ)

 

ライブのシーンとか、なんかもうこんな世の中なので、いいなーライブってそうだったよなーってなるよね( ˘ω˘ )

ふつうに見れてた頃がもはやなつかしいね

あと、推しとの別れを想像するとき、推しで繋がった友達との別れを想像するみたいな描写も、わかるーーってなりました

あの頃一緒に現場にいた人たち、今どうしてるのかな

 

 

あとなんか「推し」とか「おたく」とかいう単語が市民権を得てから久しく、推し活楽しい!おたく最高!推しくん尊い!推しは光熱費!みたいなハッピーおたく讃歌が溢れ、おたくをテーマにした作品も増えているけど、誰かを、何かを推すのってまあまあしんどくないです?

好きなことが全部楽しいわけじゃないよなあ

おたくの楽しさよりもそういう仄暗い重さや痛みや寂しさの方になんとなく惹かれてしまいます。

たぶん去年1年で他界したおたくたくさんいると思うけど、今後おたくはどこに向かうんでしょうね

わたしは、まず体力をつけようかな(^ω^)

 

 

 

空白の3ヶ月からの3ヶ月

前回の記事書いてから3ヶ月が経ちました。

今年あと3ヶ月で終わるって知ってた???

いやまじ今年なにもしてないな??????

 

前回の記事書いた頃は、現場を失ったおたくなど生きる価値ない……森にあつまるしかない……今の現場は森……もう、どうぶつとしか喋ってない…ワイは森で、推しはタタラ場で、共に生きようっていうアシタカになってて

現場を失い、おたくとしてのわたしは死んだと思ってたんですが、全然元気でした(^ω^)

テレビが現場でした(それ茶の間っていうんやで)

こんなにリアタイでドラマ見るの中高生の頃以来だと思うってくらいドラマ見てた

なお、実家の父親がめっちゃ「竜の道」を勧めてきます(^ω^)

人って暇だとテレビ見るんですね

 

近頃はだいぶ緩くなってきたけど日常生活で様々な制限が設けられて、とにかくおしゃべりクソ野郎であるわたしは人と会えないことがしんどかったですね(おしゃクソ)

あとこの前美容院に行ったら、美容師さんに「なんかここ半年くらいで髪質変わったよね」って言われて、それ自分もなんとなく感じてたんだけどやっぱりそうですよね???ってなって「あと頭皮が腫れてます」って言われて

ストレスや体調が悪いと髪に本来の栄養がいかなくて髪質が変わったり、頭皮が腫れたり(健康状態が反映されやすいそうな)するお客さん多いんですよーって言ってました。

自分自身はいたって健康で暮らしてるつもりだったけど、やっぱりこの不自由な生活に多かれ少なかれみんなストレスを感じてるんだな。そして、ストレスを発散する場がなくなってしまったもんね。外出だったり、飲みに行くとか、人と会うとか、そういうの。

だから今、体調がなんとなく悪い人、メンタルが落ち着かない人も、それはあたりまえのことなのでみんな無理せず自分を労ろうな。ほんとに。

 

 

◼自粛期間に失ったもの

 

(ドームやアリーナクラスのコンサートとか小さいハコでのライブとかはまだもうちょっと難しいんだろうけど)映画館や劇場は徐々に再開され、少しずつ現場のある日常が戻ってきました。

わたしも久々に劇場に足を運んで楽しく鑑賞したんだけど久々の現場でおたくとしてのいろんな衰えを感じました

 

2~3時間の鑑賞に対する集中力の欠如

マチソワに耐えうる体力がない

オペラグラスのピントが合わない

オペラグラス構えてると腕上がらなくなる

拍手してるとすぐ手が痛くなる

もうね、始まる前はロッカールームで頭にタオルかぶって「試合はまだすか、監督」して完全にわたし神奈川NO.1プレイヤーの風格だったんだけど(大体のスポーツ漫画なぜか神奈川強い)

観劇後のわたし、都大会氷帝戦の手塚国光だよ

拍手で肘いわしてたよ

九州だかドイツだかだよ

 

あと先日、三谷幸喜さんの「大地」を見に行ったけど、ついに感想を紡ぐ能力すら死んだようで見終わった後「みなさん、お芝居がとても上手ですね」しか言えなかったからな

舞台俳優、芝居が上手い

 

今は推しへのお手紙やプレゼントが禁止されてるからいいけど、今、感想を手紙書けって言われたらたぶん書けないよねって友達と言ってたわwww

このブログの記事だって全然文章が書けなくて1ヶ月くらい書き続けてるからな(終わらない)

 

ブランク明けはうちらもそうだけど、もちろん役者さんたちもそうだから何ヵ月ぶりに歌いますとか芝居やりますとかそういうかんじなので

6月~7月あたりなど

あれ??そんな下手だった??とか

歌、もう少しうまくなかった??とか

思うこともあり(^ω^)

明らかに、たいして稽古してねえだろ(集まってがっつり稽古できない)ってのがまるわかりで

スンッて現実に引き戻されたりもしたんだけど

今は仕方ないとわりきって、互いに少しずつリハビリしていこーねってかんじでしたね(^ω^)

 

◼いろんな配信の話

 

すっかり定着したネット配信

前回の記事にも書いたけど、わたしは配信系がめちゃめちゃ苦手で見てられないので、

なんだろうね、家でぽちってするだけなのにすんごい苦痛なのなんでだろうね。

現場にも行けず配信だけで生きてくの辛いから配信が多発し始めたわりと早い段階で「たった今から俺は配信を捨てる!(乾)」したのでイライラしたりもうやだってなったりせずに心穏やかに過ごしてたんだけど

友達の推しさんのインスタライブなんかの配信の話なんですが

 

「いつの何時からやります」的な告知をしてくれない

アーカイブを残さない

ド深夜や日中にやる

それを頻発

 

みたいな方で

それで心折れて離れた子とかいるわ

まったくわからんのだけど、それって推しはどういう意図なんですかね(^ω^)???

何に対する反骨精神なの???

何と戦ってるの???

現場にコンスタントに通ってた丁寧な推し活をしてたおたくほど、推しの発信するコンテンツはきちんと見たいと思うだろうから、見れなかったことに対するフラストレーションが半端ないんだよな…わかる……そんなん何度もやられたら病むよね

あとなんかあちらの方々って基本的に生活サイクルがうちらと違うから朝8時台の電車乗った俳優が「電車クソ混んでるまじクソ」とか呟いてるの見ると「は(^ω^)?東西線ぶちこむぞ」って思うし

体内時計違うからわからんと思うのですが

我々一般人は日中働いてますし、大体の人は翌日も朝から仕事なので深夜は皆寝てますんで…ド深夜、日中に配信されてもな??

映画フォルトゥナの瞳で有村架純ちゃんが「早番のときなんて7時半の電車乗らないといけないんだよ!??」とかいう台詞があって

いや早番で7時半始業とかならともかく、7時半の電車乗ればOKってむしろ遅くないかってマジレスしちゃうくらいあちらの人たちとは時間感覚が違うんだなと毎回思うんですよね。

 

あと

オンラインを安売りしないほうがいいって話、前回の記事にも書いたんだけど

それはまた、

きちんとお金を取ったほうがいいよ=お金を取れるクオリティのものを出してね

ということでもあるので

たとえオンライン上だったとしても消費活動なわけで、お金が発生する配信(コンサートや演劇の中継や有料配信みたいなやつね)の方が安心して見れるみたいなところは確かにある。

 

ただ、配信するって言っても機材やノウハウもいるしタダではないし(海外ものは版権などあるだろうし)あと実際のところ収益がちゃんと出ているのか?問題もあるし

今後も、軽率になんでもかんでも配信しろやっていうのはたぶん難しいんだろうなって思うし

あと切実なのは値段設定について。

「配信でこの値段なの?」とか「この値段でこの内容なの?」とか思うところは人それぞれあって。今はたぶんまだ手探りなとこもあるし今後どうなっていくかは誰もわからないし

ご祝儀的な、お布施的な意味合いで今はおたくも渋々払ってくれてるかもしれんけど、これがこの先も続くとしたら…

それでおたくが離れていくこともわたしは仕方ないと思ってるし当然だと思う。悲しいけど。

あと、今まで「行きたいけど行けません!」「地方だから行けません!」「お金なくて行けません!」とか言ってた層が、じゃあ果たして手軽に見れるようになり値段も幾分お手軽になった配信を果たしてバンバン見てるか?と言われたらそれはまた別の話なんだろうなとも思う。

 

◼今後のこと

 

配信の値段の話さっきしたけど、劇場のチケ代も値上がりしてるよね。

単純に客席半分にしたらチケ代は倍にしないと元は取れないのでは?という気もするし、春先に中止になった演目でチケ代×座席数×日数で計算するとえげつない金額出てくるのでまじで心配になるし

でもお金出すのはわたし自身だから、より良いものを見たいし、そこには価値を感じたいし、クソオタだから欲しいものにしかお金を払いたくない(^ω^)

でも個人的に思うのは、もうコロナ前の世界線に戻ることは(しばらくは)できないから

今までと同じ値段で、同じクオリティで、同じ形式でっていうのは絶対無理で

それはたぶんどこかで妥協点見つけて折り合いをつけていかないといけないところなんだと思うんだよ。

言葉悪いけど、今まで以上に贅沢品、嗜好品みたいになっていくんだと思う。

あと演劇の花形、大人数での郡舞だったり、歌だったり、あとラブシーンなんかもできなくなったりするんだろうか。

 

先日の帝劇ぼんやりおじさんたちのトークイベント(←言い方)で言ってたけど(加藤、平方回です)

ローマの休日の稽古が始まって、向かい合って愛を語るようなシーンができないので、前後に並んだり、距離を取ったり、密着したり顔をつき合わせたりしないような演出になっているそうです(ベスパ2人乗りはやるみたいですよ)

わかるー

帝劇コン、ホリプロコン見たときも思ったんだけど、座席最前センターで見たけど、客席と距離取ってるから舞台上がめっちゃ遠いのよ!!

あとデュエットの時の2人の不自然な距離感。

確かに違和感あった。

加藤和樹さんがトークの中で言ってたんだけど

「(ローマの稽古の話)そうやって地道に微調整しながらやってて、自分達もフラストレーション溜まるけど、演出側の人たちも、それをもっと感じてるだろうから」

みたいな話を聞いてハッとした。

これじゃない感を感じて物足りなさや不平不満を抱えるのはうちら観客側だけじゃない。そりゃそうだ。

供給する側がお客さんにきちんとしたものを届けたいと思うのは当然で、でもいろんな制約があって、できないことがあるから、その中でどうにかこうにか試行錯誤していて、うちらより何倍もしんどくて、今までできてたことのできなさに、不自由さに憤りを感じてるだろう。

そんなあたりまえのことにずっと気づいてなかったよ。

 

ひさしぶりに劇場に足を運んだとき

汗だくになってるとこ、表情がガラッと変わるとこ、昔から変わらない歌うときの癖、歌い切って肩で息をしているとこ

あたりまえなんだけど、ああ、人間がやってるんだなって実感しました。

わたしはずっと、生身の人間が目の前で作り出すもので感動したかったんだな。

この一瞬がたまらなく好きで、劇場に行くんだ。今までも、これからも。

 

◼それでも推しはみんなの希望

 

自粛モードになってから初めてそれをめちゃめちゃに体感したのが4月の半ばくらいですかね?

有志のミュージカル俳優が民衆の歌動画出したときです

 

https://youtu.be/0Eax4cw6QFA

 

みんな「ぼく、アンジョルラスやってました!」みたいなすました顔して歌ってるけど、レミゼ役者半分もいないってところがまた笑えるんだけど

(レミゼ経験者ほど、あの曲を笑顔で歌わないみたいな話ちょっとわかる)

 

これ出たとき、公演中止やチケットの払い戻しでお通夜になってたTLに死んだおたくが次々にぼこぼこ沸いてきてTLが一気に沸いたんですよ。

こんな、たった数分歌うだけで、これだけの人に希望を与え、元気にするってすごいよ。

普通の人こんなことできないからね。

うちらが民衆の歌を歌ったところで、そんなんうちらが民衆の歌を歌うだけじゃん???(それはそう)

みんなの推したちにしかできないこと。

不要不急だ、不謹慎だ、必要ないと冷遇されようと

パフォーマンスで人を幸せにできること、ショービジネス界でお仕事をされてる人たちはそのことを忘れないでほしい。

本人たちが思ってる以上にたくさんの人の生き甲斐で、元気の素で、楽しみで、希望で、輝きで、人生なんです。

ちゃんと、届いています。

あなた達にしかできないことです。

まじで一生すこやかでいて。

おたくも、みんなの推しもずっと、元気でいてね。元気でいようね。

そしてまた、劇場で会おうね。

次の約束ができることは、幸せなことだ。

 

空白の3ヶ月

おたくが現場を失って早3ヶ月、皆さん如何お過ごしでしょうか

幸いにもわたしは2月いつぱいフランケンシュタインあってほんとにギリギリのタイミングだったろうけど千秋楽まで上演してもらえて、おれの2020年は終わったみたいなかんじだったのでそこまで失うものもなかったんですけど。

「フランケンがやってたときのことはおぼえてないけどきっとしあわせだったとおもいます!!」(かのジャーノンのお墓にお花を供えるやつ)

 

最初の頃は、自粛期間中はタイトな観劇スケジュールも、ハードなチケット戦争も、ギチギチの予定管理も、ハイになって我を忘れてヒャッハーすることもなく、こんなだるだるでぐだぐだなぬるま湯に浸かり続けてたら果たしておたくに復帰できるかとか心配してたんだけど

おたくどころか社会生活に適応できるかが心配だわ

週5の働き方忘れたでござる

働きたくないでござるよ薫殿(るろうニート)

木曜めっっっちゃ辛い(今)

現場なくてもおたくやることいっぱいあるからまだ自粛できますーーーー

俺たちの本気はこんなもんじゃねえんだ…!!!

自粛の王は俺たちだ!

 

 

いかちゃんと、某所に最後に行ってからもう半年くらいかな?早いね~とか言ってたんだけど、半年どころか既に8ヶ月が経っており、たぶんおたくの脳内時計は自粛前の2~3月あたりで時を止めてるんだわ

おたく、推しの出演作品で暦を把握してるみたいなとこあるじゃないですか

○○(作品名)が上演してた時期だから何月頃の出来事だ…みたいな。

だから現場がなくなると暦すらわからなくなる

現場のないおたくなんて、ただのあつ森おじさんだなも

楽しみにしてた演目は次々に中止になり、取っても取っても取っても取っても(広末涼子みたいに言うな)チケットは払い戻しになり、最初の頃はそれなりに落ち込んだり心を痛めていたんだけどなんかもう慣れてきてしまってそれも怖いなって思いました

いつから現場があると錯覚していた?のやつじゃん。はいはい、鏡花水月

自粛期間がおたくに金と時間と理性を与えた結果、おたくたちはついに我に返り始めた。

おたく「おれはしょうきにもどった」

おたくはあたまがおかしいからおたくであるのであって、理性を取り戻してしまったら、そんなんただの分別のある人だよ(それはそう)

もちろん公演中止による膨大な損害もあたりまえなんだけど、年末~年明けくらいの舞台で釣った新規おたくが次の現場をすべて失っているので、そういう新規顧客の獲得という将来価値がダメになってるのも目に見えないけど、なかなかの損失だと思うな。

 

現場が(仕事が)なくなっていろいろ被ってるのはあちら側の方々も同じなわけで、この機に様々な新たなコンテンツが動き出しました(ほぼ配信関係)

まあ、この情勢だから、いろんな制約がある中で頑張った結果が、もうどうあがいても配信にしかならないので仕方ないんだけど。

作品の出来や内容云々ももちろんなんだけど、決まった時間にわざわざ劇場に出向いて、劇場の雰囲気とか空気とか、一生懸命キャスト表撮って、物販ひやかして、明るくてざわざわしてた劇場が暗転して始まるまでの高揚感とか、幕間に「やばい(やばい)」って感想呟くのとか、カテコで拍手を送るのとか、終わってから友達と感想言い合ったり、飲み屋で感想戦したり、そういうのぜんぶ含めての観劇だったんだなと改めて思います。

すごく特別で貴重で何者にも変えがたい体験であり、非日常空間であり、わたしたちはあの空間に、時間に、値段以上の価値を見いだしてお金を払っていたんだよな。

改めて、わたしは現場でしか生きていけないおたくなんだなと。

 

配信文化みなさんはどうですか?

時間になったらぽちっとスマホ押すだけで劇場行くのより何倍も楽で手軽なのにわたしはものすごく苦痛で全く順応できないんですよね

絶対途中でちがうこと始めちゃうしさ。

そりゃそうだよな、学生の頃から家だとおやつ食うだけで全然勉強しない芸人だったもんなおまえ。

でもわりとこういう人多いみたいで安心しました。みんな同じだよ!大丈夫だよ!

マメな俳優さんほど配信とか頑張っちゃうからおたくが疲れちゃうみたいな。

あと長くおたくやってると、その話もう知ってる…みたいなこと何度も話されるからつまらんとかね。

ライブとか演劇が有料配信になったら今まで見れなかったような人も手軽に見れるようになるね!とかなるけど意外とそうでもなかったりするよね。状況が変われども、やっぱりお金や時間を対価として差し出してくれる層って基本的に同じなんだよなと改めて。

地方公演みたいなもんだよね。地方来てる顔ぶれって大体東京と変わらん。

あと、視聴するためにあのアプリをいれないといけない、あれに登録しないといけないとか、わからない、めんどい、もういいや、そこで躓いてる層も一定数いる印象。

 

あと、今までは舞台とかオフィシャルな場でしか見られなかった推しがたまに配信とかで自由にやってて素の部分が見れることが楽しかったり、希少価値があったんだろうけど今それが完全に逆転してしまっていてオフィシャルじゃない方が主みたいになっちゃってるもんね。(たぶん俳優さんたちも暇で人と話したいんだろうが)

それってなんかいろいろ弊害ありそうな。あの人たちって板の上に出てパフォーマンスしてるときにこそ輝いて真価を発揮するわけで(べつに舞台を降りたら価値がないとかそういう話ではないよw)自らそこのボーダーあやふやにするのあんま良くなさそう…

 

そして、稽古にも舞台にも大人数が集まることができないだろうから「朗読」も今後主流になっていくのかなあと個人的に思うんだけど

朗読ってめちゃめちゃ難しくて、いくら俳優さんといえどプロの声優じゃない人がなんとなくやると意外と演技の幅狭いんだなとか、滑舌悪いんだなとか、残念を露呈するだけになる可能性めっちゃあるからやるならほんとにちゃんと準備してしっかりやらないとわりと事故だよ。

今後はライブも演劇も無観客配信みたいなのが増えてくだろうけど、

無観客配信でいいのなら、じゃあもう観客っていらなくない?

とか自らの存在価値すらわからなくなってくるよねwww観客の意味とは。

 

 

あと

基本的にフリー(自由/無料)であることは無法地帯しか生み出さないとわたしは思ってるので

いろいろ頑張って楽しませてくれようとしてるのはいいけど、そろそろ次の段階に行かないといけないとこまで来てると思うな

フリーからの脱却。

そして、利益を出さないといけない以上、お金をとるにしても金額設定とか、少ない労力でどこまでちゃんとやるかとか、リアルタイムで非日常に没頭できるライブ感という最大にして最強の持ち味をある程度放棄しないといけない今、付加価値をどうつけていくか、とかね。どうなっていくんだろうね。

やる方も見る方も今はしんどくて不自由でフラストレーション溜まるけど、それは次の新しい変化へのインターバルみたいなもんだよね。

その変わってしまった新しい世界に自分が魅力を感じ、対価を払えるかどうかはまだわからんけども。

これからは映像配信が主になるよ!劇場でやるなら客席も減らしてチケ代爆上げするよ!とかなってるかもしれん

 

そんなわけで、手軽で自由であることが必ずしも「価値」であるわけではないことを、この空白の3ヶ月が教えてくれました。

選択肢が増えるのはいいことなんだけどね。

あれやだこれやだ沸いた泣いたってほんといちいちめんどくせえよなおたくってやつは。

 

結論:おたくはめんどくさい

 

地獄へようこそフランケンシュタイン

かきかずという新たな地獄が生まれ、なぜだか知らんが両アンリが初演と演技プラン入れ替えて我々を撹乱してきて、「生まれたての和樹」「イヤイヤ期の和樹」「アンリ・イェーガー」「とにかく明るくはないが明るくなった小西(多少はいてますよ)」「残酷な和樹のテーゼ」「かきかず、あきこにはスピンオフ」「ビクター、ハガレンデスノ読んでないの!?(人体錬成しようとした人と神になろうとした人がどうなったか知らないの!?)」などという新たなパワーワードが生まれたフランケン1週目が終わりました。休演日ですね。みなさん生きてますか?

 

あのね、初日明けて6公演見たんですよ。
全ペア見れたのね。
もうね、あきかずとかきこにのこと何も覚えてないんだけど、誰かに記憶を消されてるのかな??????アサシン的な人に。
あまりに覚えてなくて、自分らの初日のツイート遡ってみたところ「再演のチャラチャラした焼きごてには不満がある」とか「初日のカテコでぴんぴんしてる中川小西は変身を2回残してるフリーザとか「和樹がパーティーバーレルを食べるだけの舞台を早く(あちらのレディにこれをと言い目配せしながらバーカウンターにスマートにパーティーバーレルを滑らすうちら)」とかそんなことばかりで有益な情報何も書いてなくてほんとに覚えてない。記憶を消されたかや。鏡花水月
もうほんとにびっくりするくらい何も覚えてないから、とりあえずなんか昨日ぐだぐだ話してたことまとめとくね!(忘れるから)

 

どうでもいいけど、大きな目の弟ってエレンに歌われても、いやどっちも柿ピーくらいしか目ないだろと思ってたけどあっきー目をカッ!て開くと意外とまん丸になる(^ω^)かわいい

かっきーはキャンキャン吠える濡れた柴犬だけど、あっきーもイッヌだよな。スヌーピーだもんな(ほんとのやつ)

 

◼和樹の怪物と小西の怪物の知性の話

先日twitterに初演からそういう役作りだったけど精神年齢でいうと和樹怪物より小西怪物のほうが少し高めだよねって書いたんだけどカトリーヌに対して、和樹はやさしくしてくれたお姉さんになついてじゃれついて甘えんぼしてるけど小西はもうあれ恋をしてるよね。
小西はよちよちぴよぴよしてるひよこちゃんやけど、和樹は生まれたての和樹で(パワーワード)

闘技場でさ、試合に負けた怪物がさ、べっこべこにされて床に無惨に転がされてるんだけどさジャックにカトリーヌが連れてこられたときに
和樹は「あ!あのおねえちゃんが来た!」って無邪気に笑ってるの。にこにこしてんの。あの状況で。
小西は自分もぼろ雑巾みたいなってるのに、カトリーヌに近づきたくて、暴行される彼女を助けたくて、でも何もできなくて、一生懸命手を伸ばすんだ。何度もむなしく空をつかむんだ。
それがもうあまりにかわいそうで。なのに、あんな牙突零式みたいな射程距離で「こっちを見ないで化け物」とか言われんの。何なのカトリーヌ。斎藤一なの。カトリーヌ斎藤。

そんなんもうつらすぎるでしょ。

和樹のほうは拒絶されたことはわかったけど、それ以上のことはあんまり理解できてなくて、小西はもう少し知性があるからたぶんわかってる。

そのあとに「俺は怪物」っていう怪物のナンバーが入るのですが

和樹を突き動かしているのは怒り

小西を突き動かしているのは悲しみと自己嫌悪

だと思う。

 

怪物が少しずつ知性を得て、人間らしい動きになってくのも小西のほうが成長の過程が早い気がするね(だから、腕あげて?のまねっこは初演のように小西だけでよかった派)

あと怪物が迷子の少年にお話をする「傷」のシーン、「俺の友達」って言った後小西が一瞬「あっ」て絶妙な表情をする。

ちなみに、闘技場で試合前の怪物に絡んでるとき、あっきージャックはたぶんどうしようもない精神論で説き伏せてるけど(イメージ)

かっきージャックは一生懸命怪物の髪をきれいきれいして直してるし怪物もおとなしくしてる(^ω^)

 

◼あっきービクターのやばさ

13ソワレは、初日あっきー見て、その後4公演かっきー続いてのあっきーだったから忘れてたんだけど、やばい。かっきーに慣らされてるとあっきーこんなやばかったのかってびっくりする。

もうさ、初登場の時からやばい顔してる。目がいっちゃってる。あっきー絶対ほしい人材リスト作ってアンリ入れてたやろ(^ω^)目つけてたやろ。

歌い出すとやっぱ僕こそ音楽始まっちゃうしあいつこそが音楽の王子様やで…うたのプリンスさまやで……(いろいろ言い方)歌唱力ゴリラの霊圧がつよすぎる。

偉大なる生命想像の歴史が始まるのシーン、アンリの首持ってる時のビクター

親友の首を愛おしそうに抱きしめるかっきーに対して、アイテムゲットした!的なあっきー。

アンリ生き返らせた時もさ、

かっきーは純粋にアンリ生き返った!やったー!って子供がぬいぐるみとか子犬をだきしめるみたいに無邪気にはしゃいで「僕が生命を与えたんだ!」って言うけど

あっきーは完全に研究者の顔になってるから。「こっちおいで」も、もはやどの程度人体の機能が回復してるか生体観察してんじゃん???研究対象じゃん???

かっきーはアンリ生き返った!うれぴー!だけど

あっきーは研究がやっと成功した!うれぴー!じゃないですか。

こわい!!!!

そしてあれですよ、アンリ暴走始めた時の顔。かっきーはほんとにショックで呆然としてるんだけど(お母さんではないものを錬成してしまったエドとアルの顔)

対するあっきーの「あ、これ失敗だ」っていうスンってした顔。脳が燃えた時と同じ顔!「破棄しろ」の時と同じ顔!

めっちゃこわい!!!!!!!

鎖で絞めるときも銃で撃つときもためらいのないあっきー!!!!

こわい!!!!!!!すごい!!!!!

あっきービクターは迷わない!!!!

北極の最後の咆哮も友を二度失った悲しみとかじゃなくて勝利宣言だし。

あのあとまたアンリ作ろうとするんでしょ?????

あっきーの迷わなさと意思の強さと光属性が強すぎて、あっきーとかっきーでエンディングの意味が全く違う!!!

すごい!!!!

ダブルキャストって全然ちがうんですね!!!!??????

役者さんってすごいんですね!!!!??????

(語彙力の崩壊)

 

◼ジュリアとエレンとの関係

わたしとぬまさんの解釈が一致したのですが

柿澤ビクターを理解していたのはエレンで、中川ビクターを理解していたのはジュリアだと思うんですよね。

だから、柿澤ビクターはエレンとの絡みがしっくり来て、中川ビクターはジュリアとの絡みがしっくり来る。互いに逆はあんまり説得力ないというか…

最初のジュリアと再会するシーン

柿澤のジュリア完無視の瀬戸の粗塩対応に対して(推しにあんな塩対応されたらふつう降りるでしょ)あっきーはどう接したらいいかわからなくて戸惑っている。ところどころでジュリアに対する優しさや愛情を感じるよね。ジュリアもやさしく寄り添ってるかんじがする。

かっきーだと中二すぎてジュリアも必死。

アンリ処刑前のシーン

柿澤ビクターとお姉ちゃんの「いつまでもグズグズすんなや!はよ行き!!」「姉さんはいつもそうだ!僕の気持ちをわかってくれない!」っていうやり取りはあれもうただのいつもの姉弟ゲンカじゃないですか。

ところが中川ビクターだとほんとにお姉ちゃん弟のこと理解できないんだわ。「その頭恐ろしいどうなってんの?」はほんとのやつだと思う。あと残念ながら常人にはあの中川ビクターという男を到底理解できるとは思えない。

両ビクターに対してエレンもジュリアももちろん理解しようと思って頑張ってはいるんだけど、ジュリアはかっきーに、エレンはあっきーについていけてない気がしますね。

ママを生き返らしそうなのはリトルかっきーだし、ジュリアのイッヌ生き返らしそうなのはリトルあっきーだよな。

なお、前方席やオペラグラスで見ないとわからんけど音月さんネイルけっこう盛ってるので、ジュリアはいいけどカトリーヌのとき違和感…

映像になったときとか大丈夫かしら…(映像化前提で話をしているおたく)

 

◼かきかず

ねえあなた方初演そんなんじゃなかったよね!?????

絶望度そこまで高くなかったじゃん???

2幕、お互い絶対殺すマンで殴り合い(物理)だから北極がマジ暗黒武術会みたいになってるwww

和樹が戸愚呂弟見たいになっとる。

いやほんと北極にあんな濡れた柴犬置き去りにして1人で勝手にさっさと死んでさ…しかも2度も。いい顔して死んでっけど、どうすんのその柴犬。和樹ほんとそういうところだぞ。

和樹はビクターを置き去りにしてくけど、小西は一緒に地獄に墜ちる。

 

◼あきこに

ねえあなた方初演そんなんじゃなかったよね!?????(二度目)

もっとふわふわしてたよね???フワンケンシュタインだったよね???

意識高い天才(ねじぶっとんでる)と努力型の秀才(奨学金で大学行きました)の知性派コンビ。

だから北極バトルあぶなっかしくて、いやもう君ら悪いことは言わないから、肉弾戦じゃなくて暗算対決とかチェスとか1分間に使える文字が1個ずつ減ってく海藤のテリトリーとか模試とかで決着つけな??

 

◼笑う和樹
和樹はいつだって笑ってる

民衆に罵られても笑っていて

笑顔で断頭台に上って
笑いながら死んでいき
笑いながら復讐を重ね
ビクターを嘲笑い
笑いながら二度死ぬ

こわい

 

◼酒場

女の子とめっちゃ躍り慣れてる柿澤加藤

慣れてない中川小西

腕ひしぎ決めたから、丸山さんに「あ、さっきごめんね!」ってきちんと謝る和樹(紳士)

「もうすぐ世界は滅亡するとか言いやがるからぁ!」って言われてシャーッ!てなってる柿澤それ完全にねこパンチやで…ネコチャンやで…

柿澤基本的に濡れた柴犬だがあそこは、ねこ澤

 

あと終演後のおたく、みんな「悲しいなぁ………悲しいなぁ……………」ってフェルナンドになってる

 

この3日間で何度も転生を繰り返したおたくはなんかもうすでにぐったりしているけど俺たちのフランケンはまだ始まったばかりだ(物理)なので、しばらくあの世とこの世の境目で鳴く縁切笛になってるだろうし、おたくほんとずっとしゃべってる。

ほんと黙らない。

 

これは、とてもおいしいけどしょうがの主張が強いアップルジンジャー


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あなたのフランケンはどこから

あけましておめでとうございます。

3年待ったフランケンシュタインの再演が開幕しまして、年明け早々おたくはアドレナリン吹き出してヒャッハーしてます。

 

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初見の人の後頭部なぐられてカオナシみたくなってる感想聞くのめっちゃ楽しくて3年前の自分を思い出しました。

地獄へようこそ。

いいよねえ。初めてときの感情って初めてのときしか味わえないもんねえ。

みんな、それぞれのフランケンを楽しもうねえ。

 

組み合わせが4種類あるので、自分好みのペアを探すのがまた楽しかったり。組み合わせを複数見てからが本番みたいなとこあるよね。

 

イカれたメンバーを紹介するぜ!

ネジのぶっとんだ天才の役やらしたら右に出る者なし。圧倒的光属性。声帯が楽器。歌で人を殴り殺す歌唱力ゴリラ中川!

よく人殺して神になりたがってる永遠の拗らせ14歳。(いろんな意味で)見てる者の心に深い爪痕を残すが顔は濡れた柴犬柿澤!

出てきただけで死を予感させる男。死に芸と焼きごてには定評がある。圧倒的不幸に客席の涙が止まらない。愛しさとせつなさと心強さと加藤!

繊細な芝居と人外の頭身。背徳感が服着て歩いてる(言うて服そんな着てなかったわ)泣き方が女優(他のメンバーはぐちゃぐちゃべそべそに泣く)ロングコートとベストの化身小西!

 

どれ見たらいいのかって話だけど

公式的にも推してて、メインビジュアルにもなってて、たぶん1番その組み合わせで稽古もやってんだろうなってかんじの中川&加藤or柿澤&小西が安定してるしバランスが良いと思いますね。


個人的に好きなのは絶望で殴り続けられる柿澤&小西なのですが、人におすすめするなら柿澤&加藤かな。

作画で言うなら久保帯人、映画監督の作風で言うならガイ・リッチー(ちなみに、中川&小西はティム・バートンと思うんですけどどうですかね?)

拳の殴り合いみたいな組み合わせ。かっこいいんだよ。この組み合わせ、かっこいいの。アツくてかっこいい。怪物とビクターの対峙とか少年漫画の見開きみたい。

あっきーは歌唱(と芝居)がちょっと独特(聞き取りづらい、譜面に謎のアレンジを加えてくる等)、小西は本人の音域の関係で曲のキー変えてる箇所があるのでそういった面もふまえ初見さんにも優しい組み合わせかなと。

あとみんな再演になってパワーアップしてるけど、特に和樹の進歩が著しく素晴らしいので(特に初見の)人に勧めるならわたしは柿澤&加藤ですね。

 

とかいって演技プラン初演と変えてきてたらどうしようww

 

1/8、1/9とそれぞれの初日見て

「今日かきこに見たら、人間なんて死ねばいい…!!!ってめっちゃ思った」

「昨日のあきかずではあんまりそういうこと思わなかったのに…」

この差は何なのか我々はすぐ概念の話を始めるのであった…

たしか初演のときのアフトクだったかな?忘れてしまったけど、あっきーが最後のシーンについて「勝利」だと言っててものすごく府に落ちたんですよね。

なんていうか、そういう、おたくに考察や妄想の余地を絶妙に残してくれてるところもこの作品の良いとこではないですかね。

 

わたしフランケン初演のとき2回インフルかかったので(違う型のやつ)皆さんもこの季節マジきをつけて。

キャストもスタッフもお客さんもごはんもりもり食べてあったかくしてよく寝て体調にきをつけて生きて大阪千秋楽を迎えようね!!!

 

今年もよろしくおねがいします!!!!

 

年末年始と朱雀とゆかり

2019年も残りあとちょっとですね。

年頭から「ワイもうフランケンまで何の予定もないわ暇すぎる」→「おばあちゃん、さっきレミゼのチケット取ってたでしょ」とかいう一連の流れを500回くらいやって遊んでたけど気づいたら今日大晦日でフランケンまであと1週間そこらだったわ(^ω^)

 

おたく界隈は今年も様々な事件がありましたね。ぼうぼうのじゅうじゅう(トミー)

わたし的に大爆笑だったのは東宝ちゃんが一般のお客さんを煽って燃えてまとめサイトにまとめられるとかいう炎上若俳みたいな体を張った自爆を見せてくれたことですね。

あと某演出家の失言が燃えて「前伸び上がり」とかいう謎の造語で応戦してきて返り討ちにあってたことですね。

こういうの見ると関係者席がなんでいつもマナー悪いのかがよくわかるし、こういう方々が最近のふざけてるとしか思えないクソみたいな劇場作ってんだろと思う(^ω^)

時代はどんどん変わっていってるのに現場は変わらずいつまでもいつまでもアップデートされない保っ守保守の保守。保守保守の身の能力者か。

 

ユリイカのアイドル特集の松澤くれはさんの寄稿で「.5っぽいもの」で儲けようとするプロデューサーの話が出てきたんですが、確かにそれっぽいものを作る製作会社が増えましたよね。

わたしはそんなに.5見る方じゃないんですが.5には.5の絶対的なメソッドとかノウハウみたいなものが存在するので、そんな軽い気持ちで慣れてない製作が手出すと火傷するぞと傍観してるんだけど、案の定劇評や現場の様子聞くと、察し(^ω^)ってかんじだよね。

.5の作品増えたけど「原作があるから楽」とか「それっぽいコスプレさしてそれっぽく振る舞ってればオッケー」とかそんなことは絶対ないと思う。あと.5ブームに乗じてそれっぽい現代劇じゃない架空の冒険譚やファンタジーみたいな作品は大体滑ってるから難しいんだなと思う(たぶん新感線みたいなのやりたいんだろうな)

 

ここ数年の界隈見てて思うのは、おたくが知性を持ち始めたなということです。

チケ取りはどんどん頭脳戦・情報戦になり、おたくの徹底した管理能力が問われ(ゆえに、ゆるふわ勢がどんどん脱落してく)

おたく同士のネットワークが広がり、情報共有がすごい。

あと、どこかしらで何かしら誰かしらが炎上すると、何せ今やおたくの方が知恵や語彙を持ってるので公式より大体おたくの言ってることのほうが筋通ってたり(ご理解ください、受け入れてくださいVS超圧倒的ド正論)

何より虚無舞台やクソみたいな製作に対して虚無だ、クソだ、おかしいやろとおたくが声をあげて言えるようになったことではないでしょうか。おたく虚無舞台に慣らされすぎて死線を乗り越えてきた調査兵団面構えが違うみたいなとこあったけど最近ようやく虚無を自覚したよな。

情報はすぐに拡散され悪評は(もちろん良い評判も)ソッコーで広まる(というか、広めてるといったほうが正しいな)

なので、アンケなんか誰も読んでねえよwとか円盤じゃロスは埋められねえよ劇場来いやグズ野郎(なお円盤は出さないしチケもない)とか煽られんだよ(^ω^)完全になめられてんなあ!

これだけ作品が乱立してると、良きものと悪しきものの差は顕著で、おたくもいろんな作品や現場を見て俯瞰の目を持てるようになった気がする。この現場がどうなのかっていうのはよその現場を知ってから初めてわかるものなので、単純におたくの中でそういう機会や選択肢が増えたんだろうなと思っている。比較対象がなければ良し悪しはわからないものだ。

地雷を見極めるには現場数こなさないとやっぱりわからない。

選択肢がたくさんあるのなら、そりゃあより良い方に、楽な方に、観客は流れるよね。

数年前より観客の目はずっとずっとシビアになったと思う。

 

いや、おたくはもう上質な現場を知ってるんだから、それ以上のクオリティのもの作ってくれないとそりゃあ爆死するでしょ

中の人たち、おもしろい舞台、売れてる舞台見たことないのかな?新しい理にかなったシステム作れる人いないのかな?そもそも知識やノウハウがないのかなって心配になるときがある。

 

 

前に友達とやばい作品の見分け方みたいな話したとき大体一致してておもしろかったwww

 

・公式が機能してない

・公式アカウントの日本語がおかしかったり、変な絵文字や顔文字をやたら使う

・呑み会の写真ばかり上がる

・最高の作品、最高のカンパニー、みんな仲良しの押し売り

・問い合わせの回答が遅い、必要な情報をくれない

・そもそも問い合わせ窓口がない

・いつもSNSマメな俳優が全然呟かない(orどこか他人行儀になる)

・馴れ合いや内輪盛り上がりがすごい

・スタッフや役者が愚痴(っぽいこと)を呟いてる

など。

公式の中の人やプロデューサーがでしゃばってやばいとこは大体やばい。ファンが役者を映す鏡なら、スタッフ役者も作品を映す鏡ですね。

あなた方の一挙手一投足をファンは確実に見ています。この作品、この現場やばいなっていうのは公演始まる前からすでに伝わってくる。

 

あと、こういう構図の呑み会の写真があがるとこは大体やばいってのがめっちゃそれなー!!!!ってかんじでわろた(伝われ)

 

書籍も映画も音楽も電子データで入手できて、スマホやPC1個あればおうちで楽しめちゃうこのご時世に何周も何周も遅れて演劇界はずっとアナログで(そこが良いとこでもあるし悪いとこでもある)チケット売った後のことは全部観客に丸投げ。

手元に何も残らない時間や空間を売るこの業界は信頼と先行投資だけで成り立っているので、もはやサービス業なんだよね。

もちろん、公式サイドはアップデートされるべき、入れ替わっていくべきだと思うんだけど、わたしは観客も入れ替わっていくべきだと思うんですよ。離れることも降りることも悪いことじゃない。観客もいつまでも同じメンバーではいけないと思うし。古参が苦労して長きに渡って支えてきたことを今度は新規が替わるべきだし。

いつまでも中も外も人が変わらない現場はいつかきっと立ち行かなくなるときが来る。

そろそろ売る側も、消費する側も変わっていくべきところまで来てるんでしょうね。

 

先立っての劇団朱雀復活公演で座長の早乙女太一さんが「みなさんもお仕事がんばってくださーい!!!!!」言いながら自らの手で幕引きするの「アァァァがんばりますェエエエエェァァァァアイェア!!!!!!!!」ってうちらチンパンジーになるだけだしめっちゃ元気出るし最高だなって思いました。

「観客に伝えたいことはない(観客が求めてるものは人それぞれだから)でも自分がそうであるように、舞台を見てちょっとでも元気になってくれたらそれでいい」というご自身の言葉通り、また彼自身がそれを実行できる人でもあるからこそ、わたしたちはその時間、空間に価値を見出だすことができる。

そうだよなあ、楽しいから、元気になりたいから行くんだよなあ。なんだか、初心に返れました。気づかせてくれてありがとう太一さん。

 

これからも自分にとっての演劇はそういう存在であってほしいと思います。

作り手の思いは良いことも悪いことも観客にきちんと届いています。

自分があんまり舞台行かなくなった分、たまに両親にチケを送ったり一緒に行ったりしてるんですが、よかった楽しかったまた行きたいなどとはしゃいでるのを見ると、こうやって贔屓目ゼロの人間が純粋に楽しんでくれるような作品や人におすすめできる作品を今後もお願いしたいです。

 

 

 

…という内容を大晦日に書いてたんだけど、書き終わりませんでした(^ω^)

みなさんと、みなさんの推しさんがこれからも元気に楽しく健やかに過ごせますように。

今年もよろしくお願い致します。

 

これは東海道新幹線のコンコース内限定で売ってるおいしいゆかり

とてもおいしいゆかり
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それでも「あたたかく見守られ」たい

なんか2年くらい前にも同じような光景見たよね。

暗黒のクリスマスカード案件(^ω^)

ファンやメディアを巻き込んで、なんも関係のない外野もいっちょ噛みしてきて、いろんな意見がびゅんびゅん飛び交う。

アイドルの結婚はもはやでっかい祭りのようだ。

 

推しの結婚に心を痛め、悲しんでるファンの子に対して、理解できない、頭おかしいっていちいち石投げるのとかさ、ほんともう…

人は自分が実際に体験したことしか同調できないんだからそりゃ理解できないよ!!わからんだろうよ!!

単純に、好きな子結婚したら寂しいっていうそういうせつない個人の感情の話だよ!

人は、知らない言葉を使うことはできないし、知らない(体験したことない)感情を理解できるわけがない。

 

個人的に結婚報告とかあるたびに思うことがあって「あたたかく見守ってください」っていうおきまりのフレーズ。

出ー!!!あたたか見守りの話ーーーwww

は?なに言ってんだ(^ω^)

え、ファンの人はあたかく見守りたくないと思うよ

なに言ってんだ(^ω^)

なんかさ、もはやテンプレじゃん。責任とか精進とかあたたか見守りとか、それ絶対先人の誰かの言葉じゃん。

表現者なんだからこういう自身のターニングポイントの公式発表くらい自分の言葉で言おう?

いままでファンからたくさん言葉をもらったんでしょ?最後くらい返してあげよう?

 

なんなら、こちとら投資するかしないかのビジネスの話なので、今後の展望やビジネスモデルの提案をしてくださると、わかりやすいですね(^ω^)

 

結婚しましたイェーーイ!しても、どこかでは拒絶されたり批判されたりするのがわかってるから「あたたかく見守って」ってお願いするんだなあ。

国民的アイドルのレベルになれば、もうファンのことなんかどうでもいいだろうし、結婚でファンが離れようともはや何のダメージもないだろうけど

それでも、「この決断を後によかったと言ってもらいたい」んだね。(※ご本人のコメントより)

「俺たちは幸せだし、これからもこうやって生きてくから、理解されなくても別にいい」じゃないんだね?

そこはやっぱり肯定されたいんだね?

それでも同意を求めるんだね?

 

本人たちが互いに満たされて幸せだったら他人のことなんかどうでもいいのに、ああやってわざわざ匂わせボンバーしてカチコミしてくるのってやっぱりどっかに、不満や焦燥感があったんだろうか。

かっこいい彼氏がいてすごいねー!さすがだね!うらやましい!!幸せだね!って言ってくれる人周りにいなかったのかな。

何より彼氏本人からの感謝とか愛情とかねぎらいとか自分が満たされる特別感みたいなのもらえてなかったのかな。

だからそれを不特定多数の第三者に必死に求めてたのかな。

知らんけど。

 

なんか、今回の一件はそんなことを、ふと思ってしまいました。

承認欲求って人間の根本的な本質なんだよ。

どんな案件も突き詰めていくと、承認欲求の話になるということを教えてくれたのは、りさ子のガチ恋俳優沼です。

くれはさん、おめでとうございます!!!

 

 

「推しが武道館行ってくれたら死ぬ」の6巻に印象的な台詞がありました。

 

「好きって強い呪いだから自分では解けないんですよ」

 

 

そして最近、G線上のあなたと私っていうドラマにはまって楽しく見てるんですけど、そのなかで印象的だった久住先生の台詞で終りたいとおもいます。

 

「人を好きになるって、暴力ですよね」(※ニュアンスです)

 

うん、深いなあ( ˘ω˘ )

愛は、毒だ。やさしい毒。