やばい
ビッグフィッシュやばい(語彙力)
元々映画版が好きで(ていうかユアンマクレガーが)DVDも持ってるくらい好きなんだけど
は??川平ユアンできんの??とか思ってたけど川平わりとユアンですやん????
もうね、すごい(語彙力)
すごいティム・バートンみたいだったし、すごいミュージカルみたいだった(ティム・バートンだし、ミュージカルです)
まず見て。グッズが鬼かわいい
東宝って売る気ないの?っていう糞グッズばかり出ますけど
やだー!なにこのカルピスみたいなポーチ!キャワイイー!カルピスみたーい!(カルピスは配色が逆です)
イクトゥスってこういうことだよね(トクサツガガガ)
いや、おもいっきりビッグフィッシュ書いてあるけどな
演出はどろくさいのに滲み出る透明感と光の演出に定評のある白井晃。
客席もほんのりブルーライトに染まっておりキラキラしたりおどろおどろしくなったりふんわり浮かびあがったりくるくる変わるディズニーのショーみたいな幻想的な照明がとっても印象的でした。超ファンタジー。
エドワードが語る空想の世界のあざやかさと現実のシーンのシックで落ちついた色合いの対比がめちゃめちゃ綺麗。
白井晃マジ、ひだまりと余白のシンフォニストか
いや知ってたけど。
女優陣のファッションショーのようにくるくる変わるお衣装がとってもかわいい。着こなす役者さんたちもすごいのだけど。早替え多くて大変そう。
ねねちゃんはマジ首長小顔族だな(←お花様とか万里生もそれ)
キレッキレのダンスをガツガツ踊るところも良い(笑)
霧矢さんは青いドレスで川岸からバアアアアアン!!って現れるシーンがめちゃめちゃ綺麗。
鈴木福くんすげー大きくなっててびっくり。もう中学生になるんだっけ?
こないだまで加藤や小西の半分くらいしかないリトルアッキー、リトルカッキー見てたから余計(笑)
歌うと天使の声でめっちゃかわいかった!
もっと歌ってほしかったな。
わたし浦井健治ゴリ押し芸人のくせに最後に浦井先生見たのデスノートなんですけど(死)
久しぶりの浦井先生あいかわらずしかめっ面で苦悩してて(役)
大抵の浦井は大抵苦悩してるな
苦悩役者
彼は20代の若い頃から子持ちお父さんの役やってたけど、いまだにお父さん役にはどうしても見えないな(笑)近所の兄ちゃんだわ。
あと連日フランケンで加藤小西のストイックパーフェクトボディ見てたから浦井先生のむっちりワガママボディ見ると安心する
ですよねーふつうの30代男性ってそうですよねー(^ω^)
※浦井脱ぎません
で、結局浦井で泣くから。
浦井最高かよ(浦井ゴリ押し芸人)
よそから見たら「浦井くんの(役名よ)お父さんおもしろいね!」「楽しいお父さんがいていいね!」だけど(ジョセフィーンがこれですね)
当の子供にとってみたら自分の親が普通と違うっていうのは相当ストレスだし拒絶してしまうんだろうなあ。
一度親を否定して自分とは違う人間だと認識して子供は大人になるわけで。
アイアムサムという映画があって(天才子役ダコタ・ファニングが一躍有名になった作品ですね)知的障害のある父親と娘の話なんだけど大好きなパパが普通じゃないとわかった時の彼女の演技がほんとに秀逸だった。
やはりどこかで子供は親に「まともであること」を望むんだよなあ。
同行者に「結局魔女が見せたエドワードの最期」って何だったのって言われたんだけど
それはもちろんエドワードの作った空想の話でそもそも自分の最期なんて見えないしわからないんですよ。
たぶん、俺は普通にはくたばってやらねーぜ!っていうエドワードなりの想いをもって語った話だったんじゃないんですかねえ。
それでも家族に恵まれ、愛する息子と和解し、普通に亡くなっていったエドワードはきっと幸せだったと思う。
息子の話を嬉しそうに聞くエドワードを見て、きっと彼はずっと息子とこうやって一緒に楽しくワイワイ話したかったんだろうなと思った。
映画版もそうなんだけど、どこまでが空想でどこまでが現実の話なのかがふわっとしていて曖昧っていうのはこの作品の魅力であり、分かり辛い点でもあるのかなあ。
原作知らなかったり、作品の余韻や余白をイマジネーションで補完していくタイプの人じゃないとわりとポカーンして終わるみたいです(笑)
舞台版だとちょっとわかりづらいかもだけど、お葬式のシーンでエドワードが語ったお話の中に出てくる登場人物たちがやってくるんですよね。
魔女、サーカスの団長、巨人、双子(映画版にしか出てこないけど)
しかもみんなちゃんと年を取って。その人たちほんとに存在したんだ!!って感動する。
映画版もめっちゃいいのでぜひ見てもらいたい。水仙のシーンとかエドワードとサンドラの出会いのシーンとかほんと綺麗だよ。
実はこれタイトルの「BIG FISH」という言葉が大きな意味を持っていて
文字通り「大きな魚」
「大物、有力者」
「ほら話」←たしかに「FISH STORY」っていうよね
という意味があるそうで、3つの掛詞になっているんですよね。
川のシーンが何度も出てくるのとか人魚の話が出てくるのはお魚へのオマージュなんでしょうね。(映画版のバスタブのシーンとかもかな?)
ビッグになりたいとずっと語っていたエドワードは、息子ウィルの即興で作る自分の最期の物語で、愛する人たちに囲まれて文字通り大きな魚になって川へ帰っていく。
そして父と向き合い、軋轢から解放されたウィルは生まれてきた息子にかつて自分がそうしてもらったように、父の話をし、父と同じ歌を歌い、息子を愛する。
ほら吹きで大物になりたがった彼の父親はいつまでも紡がれていくビッグフィッシュとなる。
決して派手な作品ではないけれど、暖かい気持ちで劇場を後にできました。
若い子はピンとこないかもしれないけど、BBAになるとこういうのほんとアカン。
くっそ泣いたわ(結局)