あっちゅうまにフランケン東京千秋楽。
いやほんと、東京なにしてたよって我に返ったよね\(^0^)/
インフルで出遅れたとはいえ
控えめに言ってフランケン最高でした。
悲しみの伝道師ペア柿澤/小西を見てきたよ!
1番最初に見たペアがここだったから個人的に思い入れの深い2人であります。
絶望を死ぬほど浴びたいいっそ殺してくれ派なので、悲壮感半端ないこのペア好きなんだよね(笑)
なんかもうここ2人はさ、かわいそう
かわいそう(二度目)
やっぱさ、柿澤ビクターは拗らせ方が半端ねーわ。
既に1回新世界の神ってる奴は拗らせ方が違う。
あきのりのビクターが生まれ持っての天才肌だとしたら、柿澤は拗らせた凡人。
我を忘れて研究にのめり込み、満たされぬ欲情に溺れ、もがき続ける。
強さゆえに力を切望したあきのりとは反対に、弱さゆえに力を求め、神だ天才だ創造主だというあてのない幻影に取り憑かれる。自分は一体何者なのだろうか。
1歩引いたところでそれを見ている小西アンリはそんなビクターがどこか怖くて、うらやましかったのかもしれないね。
柿澤ビクターだと、アンリへの依存度がすごい。
唯一の理解者であり、共犯者。弱さを見せられる人間だったのかも。
最初は自分の野望のために手に入れた役に立つ駒ぐらいのかんじだったんだろうけど、互いに魅せられて依存してよりかかっていたのだろう。
ビクターの罪を被り、友のためだと死んでいく小西アンリはほんとはビクターと共に生きたかったんだ。
同じ夢を見て同じ場所に立っていたかった。
相手に依存していたのはむしろアンリの方だったのかもしれない。自分ができないことをビクターを使って叶えようとしていたのかもしれない。
出会い頭に偽善者と罵られたアンリは最後まで偽善者だった。
そんなアンリの最後の気高い自己犠牲が結果としてビクターを苦しめ、すべてを奪い、堕落させていくことになるのは皮肉である。
2幕の闘技場のシーンを我々は「スーパー柿澤タイム」と呼んでいるのだが
千秋楽のスーパー柿澤タイムはだいぶ好き放題やってたわ(笑)
絶対に笑ってはいけない柿澤24時。
いつものおじいちゃん芸にフェルナンドに「それは誰の真似だ!!!」と問われ「に、日本の俳優さんです」
「I have a アンリの首~」ってPPAP始めるも会場微妙な空気(笑)
さらに小西に「オメーこの時間が早く終わればいいと思ってんだろ!?終わらせねーよ!!????」と絡むwww
捌ける際にそうまさんに「これ(ステッキ)貸してあげるから何かやって(^ω^)」と無茶振りwww
絶句のそうまさん、謎のダンスを披露し柿澤に「俺よりスベってるwww」とダメ出しされる。
スーパー柿澤タイムくっそ
アンリの首から生まれた悲しき怪物はビクターの過去そのものだ。
純心無垢なる者として生まれ、愛情や解放を求め、踏みにじられ、過去に囚われる亡霊となる。
加藤は武骨で芯があり、小西は繊細で儚い。
加藤の怪物とかすきあらばジャックぬっころだったわ(笑)マジ殺し屋。
復讐を楽しむ加藤と、(それが何の感情なのかは本人わからないけど)涙を流しながら手にかけてそうな小西。
カトリーヌとの シーンはほんとにせつない。
加藤は優しくしてくれたお姉さんになついてるだけだったけど、小西はもはや恋をしている。初めて他者から向けられた愛情に愛情で応えただけなのにすべてを拒否され蔑まれ
自分もボコボコにされて床に這いつくばっているのに、暴行を受けるカトリーヌを助けたくてでも何もできなくてうええってなってる小西はなんかもうほんとにかわいそう。
小西の怪物はもうほんとにかわいそう。
ただただ、愛されたかった。
ラストシーン、命の創造という神の領域をも犯す絶大なる力を手に入れた代償はあまりにも大きく、
大きすぎる力の重圧に狂った創造主は、自ら作り出したかつての友なる者の亡骸を抱え絶望に打ちひしがれる。
どうすることもできず、ただただ、溢れ出す嗚咽と自責の念にまみれ惨めにこうべを垂れ地を這う生命の創造主はもはや何者でもない哀れな1人の男の姿だった。
魂の片割れを失った永遠の迷子だ。
怪物はビクターの過去そのもので、怪物と向き合うことは自らの過去と向き合うことでもあったんだと思う。
加藤からは過去との対峙、小西からは過去との決別を感じた。
小西の怪物はきっとずっとビクターに殺されたかったんだな。囚われている足枷を外してもらいたかった。自由になりたかった。友の名を呼び、友の手にかかることでようやく解放されたのだ。これでよかったんだ、ずっとこうしてほしかったんだそんなふうに感じた。
本当に後頭部を石でガンガン殴られてるような悲壮感半端ないペアである。
そういうの、大好きだ(ハンス)
ところで、カトリーヌに「腕あげて?」って言われたときの小西がアリクイ(の威嚇)ぽいってtwitterに書いたら
いや、ラストの柿澤もそんなんだよって言われて、そう言われてみたらアリクイだったな、もうこいつらアリクイペアだなって話してたんだけど、いやあきのりもアリクイだし、加藤とか、かっこいいアリクイだわってなって全員アリクイかよ
アリクイシュタインかよ
(結論:かわいい)
※かっこいいアリクイとは
カテコで柿澤が自身の怪我のことについて触れ、こうして当たり前に初日を迎え、当たり前に千秋楽を迎えられることが幸せだと語っていた。
たとえばうちらがアキレス腱切ったとして、歩いたり走ったり日常生活ができる程度に回復したのであればそれはいいけど、あの人たちにとっての足ってそういうことじゃないから。
柿澤ほんとによかったね。元気に板の上に立ててほんとによかったね。
ふうかちゃんも昆ちゃんも無事に復帰することができてほんとによかったね。
誰1人欠けることなく、初日が開いて無事に千秋楽を迎えることは本当にすごいことなんだよね。
そうまさんは自作の感謝の歌を突然朗々と歌い出し(笑)ニコニコと見守る小西、大爆笑してる音月柿澤。
相島さんに「先輩楽屋で練習してたのそれだったんですねwww」って言われてキャーッて慌てて走ってくるそうまさんwww
かわいいかよ。
小西は怪物くんと紹介され(くんつけると別の人になるwww)第一声「…がお(にゃ―ポーズ付)」
制作さんにすいません、チケット1枚ありませんかねって言うとすげー冷たく「ないです!」って一蹴されるくらい盛況となって嬉しい。韓国で生まれた作品を、こんなふうに国を越えて共有することができてよかったという旨のことを語ったあとに
小西「え~大阪~タコヤキオイシイ、福岡………(回りから水炊き!とフォローが入る)ミズタキオイシイ、名古屋…(回りから手羽先!とフォローが入る)テバサキオイシイ、でも1番はクマー?(客席に)」
客席「お、おいしー!!」
突然の振りにざわつく客席wwwそんなコール&レスポンス知らないよ小西www
めぐ様は再演のことについて触れてました。
ほんとにぜひ再演お願いしたいよ。キャストは変えないで!
客席にいるはず…と紹介された加藤みんなが客席をキョロキョロしてると突然舞台袖から「ここにいるよ!」と答え遠慮して壇上には上がらなかったものの、みんなを労っていました。
その後2人で出てきた柿澤小西、謎のテンションではしゃぎ、「おい、ぐだぐだじゃねえか、どーすんだ」とお互いをばしばしどつきあう(笑)
小西「あれやってよ(突然)」
柿澤「ハァ?」
小西「流行ってるやつ」
ここにきてまさかのPPAP
げらげらする客席に柿澤「なんで本番でそれくらい笑ってくんないの???」
柿澤ってそういうとこある(^ω^)
そんなかんじで東京は終了。
CD化とDVD化と再演を願い、次は地方公演なり。